「ルバラン休暇には海外旅行」(2017年07月03日)

2017年のルバランはロングホリデイであり、同時に学校は学年末休暇に入っていたか
ら、一家をあげて海外旅行に出かける家族が激増した。旅行代理店業界は、年末の海外旅
行ブームを上回るブームになったと語っている。
「今年のルバラン海外旅行客は昨年末の二倍にのぼった。国内はピークシーズンのために
航空券料金が跳ね上がったが、目的地は平常期のためホテルなどの料金はあまり変わらな
いため、総額でそれほどの高値を感じさせなかったことも影響している。料金とは別に、
家庭プンバントゥが帰省したため一家で旅行に出るという家庭が多かったし、ルバランを
祝うために帰省する必要のない家庭がマジョリティを占めていた。」アストリンドトラベ
ルサービスのマネージャー氏はそうコメントした。旅行先については、シンガポール、マ
レーシア、タイ、韓国、日本、中国、トルコ、UAE、ヨーロッパ、オーストラリア、ア
メリカという順位になっている由。

ドゥイダヤツアーのマネージャー氏は、旅行客の数は昨年の学校休みシーズンから3割増
しになった、と言う。旅行客の出発はルバラン日の前週から増加しはじめ、ルバラン日の
週は百グループを送り出したとのこと。今年の旅行先の傾向はトルコと東欧がトップで、
それに続いて中国と日本という順位になっている。トルコのパッケージツアー料金は1,
390万ルピア、東欧諸国は3,290万ルピア、中国や日本の場合はパッケージの内容
次第で、10日から2週間という日程で1,460万から3,230万ルピアという料金
幅になっている由。

旅行客のひとりは、海外旅行に出かける理由を次のようにコメントした。「わたしども一
家は2010年以来、ルバランには外国へ行くようにしています。ルバランのときに親睦
のため故郷のパダンに帰省するのでなく、断食月の前にそれを行い、断食が終わったら外
国へ旅行するのです。国内だと、ルバランの長期休みはどこへ行っても交通渋滞と人間の
大混雑でうんざりさせられます。静かで落ち着いた観光がしたいんですよ。」

ジャカルタでは、ルバラン帰省しない家庭の中に、一家でホテルに滞在するケースもかな
りあった。ルバランで家庭プンバントゥが帰省することがその動機になっているにちがい
ない。家の雑事を自分でしなければならないという面倒を避け、毎日家の中で同じ家族と
顔突き合わせる気分をフレッシュにし、子供はいつでもプールや遊戯室で遊べるといった
メリットを享受するのを好むひとはたくさんいる。

東ジャカルタ市タマンミニインドネシアインダにあるホテルサンティカのマネージャー氏
は、「宿泊客はたいてい2泊していますよ。」と語る。そして宿泊中にホテル近辺に住む
親族の家に親睦訪問するひとが多かった由。

一方、ホテルオールシーズンズでは、ルバランホリデー期の客室稼働が50%を超えた。
この時期、ホテルに宿泊する客は、ロングホリデーシーズンに事業を休んでいる事業主た
ちがほとんどだったそうだ。