「買物はパサルで(前)」(2017年12月11日) 日常的に消費される品物の購入は、たいていの家庭が頻繁に行っている。その家庭のだれ かが買物に出かけるケースがほとんどだ。品物を自分の目で見て納得できるものを選びた い、タワルムナワルの習慣つまり価格が固定されていない、割引品に遭遇できる、世間と いうものの一端に触れる、といった種々の理由がその行動を支えているにちがいない。 昨今、買物場所がどんどん増加して、住宅地域の中にまでミニマーケットが入り込んでき た。だが昔からあった在来商店やワルンも健闘している。首都圏のあの交通渋滞を目にす るなら、家から離れた場所まで車で出かけようという気にあまりならないのは当然だろう。 住宅地域の中に徒歩や自転車で行ける店があるなら、小さい買物はそこへ集中するように なるにちがいない。言うまでもなく、店主もそれを狙って出店しているわけだ。 ジャボタベッ地区で2005年にハイパーマーケットは16店あったが、12年間でその 数は5倍増した。ミニマーケットは2015年に2,254店あり、在来パサルは201 6年で148カ所しかない。ところが首都圏住民の38%が日用消費物資の買物を在来パ サルで行っていることが、コンパス紙の調査で明らかになった。 2017年8月5〜6日にコンパス紙R&Dが17歳以上のジャボタベッ住民439人に 電話インタビューして集めた統計によれば、買物場所の選択結果は次のようになっている。 質問1)日用消費物資の買物はどこで行っていますか? 回答1) 在来パサル37.8%、スーパー/ハイパーマーケット25.5%、ワルン・在来商店1 9.1%、ミニマーケット15.5%、巡回行商人(tukang keliling)0.5%、オンラ インショップ0.3% 質問2)買物に際して斟酌する重要ファクターは何ですか? 回答2) 行きやすいこと34.9%、品物価格26.2%、品ぞろえ23.5%、品物のクオリテ ィ7.3%、割引・ボーナス4.1%、その他1.1% もちろん、各家庭の経済状況は千差万別だ。もう一歩踏み込んで、月間支出金額ブラケッ ト別に取られた統計は次のような実態を示していた。 月間支出額150万ルピア未満 在来パサル 40.0% ワルン・在来商店 22.5% ミニマーケット 22.5% スーパー/ハイパーマーケット 15.0% 他はゼロ [ 続く ]