「ジャカルタで更なる交通規制」(2018年08月01日) アジア大会出場選手とオフィシャル1万5千人を収容する選手村は中央ジャカルタ市クマ ヨランに作られている。都内に散らばる8カ所の会場と選手村を結ぶ網の目の上を計画通 りのスピードで選手たちを送迎できる環境を作ることが、都庁と首都警察に与えられてい る課題だ。その標準タイムは30〜34分と定められた。 奇数偶数ナンバープレート方式交通規制は既に開始されている。首都警察交通局は8月1 日から違反車両に対する罰則適用を開始すると表明した。罰金最高金額は50万ルピアに なる。 あれだけ道路上に看板を設置し、マスメディアも大きく報道しているというのに、拡大交 通規制についてまったく無知な都民がいることを、警察関係者は嘆いている。そのような、 自ら世の中の情報を求めようとしない人間に限って、いざ自分が違反で捕まると「社会告 知が足りない。警察はなっていない。」と他人を批判する。「その証拠に、オレ自身が何 も聞いていない。」というエゴセン論理を振り回すわけだが、それで通ればインドネシア は極楽だろう。かつてはマスコミもそういう庶民の肩を持つ傾向にあったが、そんな風習 は過去のものになりつつあるようだ。 拡大交通規制で交通渋滞は11.7%緩和していると都庁は測定しているが、選手送迎の 標準タイムをより確実なものにするため、首都警察交通局は都内環状自動車道の一部ゲー トを送迎時間帯に合わせて閉鎖する方針だ。 クマヨラン選手村からスナヤンのブンカルノスポーツコンプレックス向けは午前6時から 17時までの間、西アンチョル、ジュンバタンティガ、アンケ2、タンジュンドゥレン、 ハラパンキタ病院オフランプ、スリピ2、ポドモロ、ラワマグン、プダティ、タマンミニ の10ゲートが閉鎖される。逆方向については、12時から21時まで、グドンパンジャ ン2、ジュンバタンティガ2、アンケ1、ジュランバル1、スリピ1、スンテル、ジャテ ィヌガラ、クボンナナス、タマンミニの9ゲートが閉鎖される計画。 普段それらの料金所から環状自動車道に入っている一般車両は、開いている最寄の料金所 に大量に集まって来るにちがいない。お客様のためにみんなで耐えるほかないのがジャカ ルタ都民の宿命のようだ。