「無認可融資サイトを摘発」(2018年08月21日)

金融サービスオーソリティ投資警戒タスクフォースユニットはインドネシア政府に未登録
のITベース融資サイトを227件発見した。2016年12月から18年6月までの間
に発見された227件は155社が出しているもので、オーソリティは155社を招いて
法的手続きに関するオリエンテーションを実施しようとしたが、大部分は実体のないバー
チャルビジネスであり、ほとんどが中国からのものだったとのこと。

中国では民間融資に対する監督が厳しくなっており、インターネット利用者人口の大きい
インドネシアに新たな市場を求めて進出してきている傾向が感じられている。インドネシ
アインターネットサービスプロバイダー協会の調査では、2016年ネット利用者人口は
1億3,270万人、17年は1億4,326万人とのことだ。

投資警戒タスクフォースユニットは発見した227のサイトを国家警察犯罪捜査庁と通信
情報省に報告している。インドネシアの法規に従って、業界団体に所属した上で政府の監
督下に即刻入るか、さもなくば行われている違法行為に対する法的措置が執られなければ
ならない。違法行為を続けるなら、政府はすべてのサイトに対してブロック措置を執り、
またグーグルに対しても積極的にインドネシア政府の対応に協力するよう要請することに
なる。

投資警戒タスクフォースは既に227のサイトに対して、ビジネス活動を即時取りやめ、
融資に関するすべてのオファーを消去し、顧客に対するすべての責務を完遂した上で、政
府からの認可手続きに入るよう通告している由。

オーソリティのデータによれば、公認インターネット融資サイトの融資状況は次のように
なっている。
融資額残高累計  ジャワ/外島部 (単位億ルピア)
2018年6月  67.2/9.2
2017年12月 21.9/3.8
2016年12月  2.6/0.2
融資利用者合計  ジャワ/外島部 (単位万人)
2018年6月  94.9/14.1
2017年12月 23.7/2.2
2016年12月  5.7/0.1