「アナクラカタウが観光ブーム」(2018年08月27日)

毎日噴火の続いている火山島アナクラカタウ(Anak Krakatau)が俄然、観光ブームになっ
ている。噴火が始まったのは2018年6月25日で、火口からは火山灰や溶岩弾が飛び
散っており、その様子を近くで見たいひとびとが島に渡って来る。

インドネシア観光ガイド会バンテン州パンデグラン県支部アドバイザーは、「噴火前は月
間に2百人も来なかったというのに、噴火後はひと月で4百人もやってきた。」と盛況を
物語る。

やってきているのは圧倒的に外国人が多く、インドネシア人観光客は4百人中のせいぜい
50人くらいだそうだ。つまり、9割近くが外国人だということになる。

パンデグラン県にはアナクラカタウ島に渡る船が出るポイントが5カ所あるものの、ほと
んどの観光客はチャリタ郡スカラメ村(Desa Sukarame)にあるリッポチャリタ(Lippo 
Carita)のマリーナを利用しているとのことだ。スカラメ村はジャカルタから150キロ
ほど離れているが、ジャカルタ〜タングラン〜ムラッ自動車道を走れば指呼の間だ。

しかしバンテン州セラン県チナンカ郡パサウラン村にあるアナクラカタウ火山観測所長は
アナクラカタウが依然第2級警戒ステータス「ワスパダ」に置かれており、火口から2キ
ロの距離内には進入禁止となっていること、ましてや島に上陸することは大変危険である
と警告している。