「運動しない都民」(2018年09月12日)

運動は健康に良いということを40.5%の都民が知っているというのに、知っているこ
とと実践することはまた別の問題であるという公理がここにも出現している。それどころ
か、意欲を高め、自信を強め、ポジティブ思考を養い、ストレスを発散させ、社会生活を
も豊かなものにするといった精神面の健全さを養うにも良いことであると大勢のひとが同
意しているというのに、である。

2015年に中央統計庁ジャカルタ支所が行った社会文化統計調査の結果は、ジャカルタ
都民がいかに運動嫌いであるかということをあからさまに示している。

10歳以上の首都住民を対象にして収集された回答は、20歳までの年齢ブラケットと2
0歳からの年齢ブラケットが信じられないような落差を示して関係者を十二分に驚かせた
のである。

質問1.過去一週間に運動をしましたか?
回答1.年代別に「した」と答えた比率
10〜19歳 72.4%
20〜29歳 19.8%
30〜39歳 15.1%
40〜49歳 14.3%
50〜59歳 14.5%
60歳超 10.6%

質問2.平均的運動時間は?
回答2.
30分以下 29.6%
31〜60分 45.4%
61〜120分 21.5%
120分超 3.4%

日常生活の中で、ちょっと自宅に物を取りに走ると、大の大人が走って家に帰って来るの
を見た隣人たちが「何が起こったの?」と真顔で尋ねて来る。年寄りは悠然と動くものだ
という社会通念の下では、年を取るほど運動がしづらくなるのかもしれない。