「アカウント乗っ取りは犯罪目的」(2018年09月18日)

メッセージサービスアプリのアカウント乗っ取りが頻発している。乗っ取り者はそのアカ
ウントからつながる電話番号に対して正しくない情報を送りつける。詐欺は往々にして、
この方法で行われる。

乗っ取り被害者になった中央ジャカルタ市の民間企業従業員プトリさんは、落ち着かない。
自分のワッツアップアカウントから自分のアイコン写真とコンタクトリストが盗まれたの
だ。3カ月前に載せた写真を乗っ取り者は自分のアカウントに使い、グループのチャット
に入って来た。それどころか、友人の何人かに電話までしてきた。自分の友人たちが自分
の名前を使った詐欺の被害者にならないか、とても不安な毎日だ。

プトリさんは、いつなりすましアカウントが作られたのか知らない。乗っ取り者がチャッ
トに入って来たとき、言い方や調子が違うから友人たちは信じなかった。乗っ取られたこ
とがわかったあと、プトリさんは大慌てですべての友人に連絡しなければならなかった。


インドネシア大学犯罪学教授は、メッセージアプリのアカウント乗っ取りはたくさん起こ
っていると語る。「その動機は経済的利益を手に入れるための手段に使うことだ。ワッツ
アップのアカウント乗っ取りはインターネットの無料サイトを使って簡単に行える。だれ
でも本人アイデンティティを手に入れて、その電話番号を使ってグループチャットに入っ
て行くことができる。」

別のケースでは、メッセージアプリの中で嘘の情報を流し、関係者を怖がらせるものもあ
る。何らかの目的でホウクスを広めさせ、人心を騒然とさせることでそこから犯罪者が何
らかのメリットを入手するのが、この手口の目的のようだ。

ジャカルタの民間会社に勤めるジャヤントさんは最近、チャットの中で語られた西ジャカ
ルタ市カリドゥルス地区の詐欺事件に関する情報のコピーを入手した。2018年9月8
日に送り付けられてきたその部分のコピーにかれは不審を抱いた。だれが送って来たのか
はまるで分らない。

コンパス紙はその話の裏付けを取ろうとして、検証を始めた。事件が起こった場所を訪れ
て、何人かの住民に尋ねてみたが、そんな事件は初耳だとみんな言う。「ここで犯罪事件
が起これば、あっと言う間に筒抜けになりますよ。」住民のひとりはそう語った。

地区の警備ポストにいた警備員も、同じだった。「そんな事件の届けはありませんよ。警
察が犯人をここで捕まえたと言うのであれば、必ずわれわれにも話が入りますから。」
西ジャカルタ市警カリドゥルス署長も、それはホウクスだと断言した。