「性病と若者たち」(2018年12月27日)

1970年代に入ってから、ジャカルタで青少年の間に性病罹患者が増加している印象を
都庁保健局長が表明した。それまでの時代に比べて青少年の性的発育が速くなると同時に
社会規制が弱まって性的ビヘイビアへの許容性を高め、それが青少年の性行動を活発化さ
せる結果を招いたと見ることができる。

そのようにして起こった環境変化は青少年の性行動の活発化を推進させこそすれ、昔の文
化的規制は復活させるすべもなく、今や全国一円に類似の状況を招いている。ここで言わ
れている性病とは、梅毒・淋病・クラミジア・トリコモナスなどを指している。性病にか
かる確率はHIVエイズに比べてはるかに高い。

皮膚科性病科専門医師会のホームページ(2018年4月のもの)によれば、性病罹患者
の15%が12〜22歳の年齢ブラケットで占められている。バンドンのハサン・サディ
キン総合病院2013年データでは、性病罹患者9百人の9%が10〜19歳の年齢層だ
った。スラバヤのストモ病院のデータは、性病新規罹患者の3割が青少年であるとのこと
だ。

2012年のデモグラフィ保健調査によれば、梅毒や淋病に関する青少年の知識は低いも
のでなく、女性の17%、男性の24%が初めての相手との性行為にコンドームを使って
いる、と述べている。ここで言う初めての意味は、その相手との初回行為という意味だ。
また最新の性行為でコンドームを使った男性は27%、女性は18%いた。

性行為を行った理由について男女合算で54%が好奇心をあげている。次いで、なるよう
にして起こったのが女性の38%、男性の22%。女性の13%は処女喪失の状況を、相
手に無理強いされたと述べている。