「国産潜水艦第一号」(2019年04月16日)

インドネシアで初めてどころか、東南アジアでも初めて建造された国産潜水艦が2019
年4月11日、スラバヤの海上にその雄姿を浮かべた。405号アルゴロ(Alugoro)と命
名されたこの艦はスラバヤのPT PAL造船所が韓国からの技術支援を受けて作ったも
ので、同型の僚艦二隻は先に大宇造船海洋で建造され、インドネシア海軍に納入されてい
る。

これまでの経緯は下の記事をご参照ください。
「韓国製潜水艦が到着」(2017年09月13日)
http://indojoho.ciao.jp/2017/0913_2.htm

潜水艦三隻の韓国への発注は潜水艦建造の技術移転が究極目標であり、最初の二隻の韓国
における建造にもインドネシア人技術者が大勢関わっている。技術移転の仕上げがこの第
三艦のスラバヤでの建造で、これでインドネシアに韓国の潜水艦建造技術が受け継がれた
ということができる。

この三隻はナガパサ級と命名され、長さ61.3m、幅7.6m、重量1千4百トンで、
海上航行速度21ノット、潜水航行速度10ノット、50日間の航海能力を持ち、魚雷発
射管8基を装備し、対水上艦ミサイルと機雷破壊装置を持っている。