「革命蜂起は5月22日に」(2019年05月09日)

プアサが始まればブカプアサの集まりが随所で開かれ、19年5月22日には大統領選挙
公式結果が発表され、6月に入ればイドゥルフィトリ祭礼があり、大勢の人間が集まる機
会が増加する。フィリピンのホロ島やスリランカで発生した爆弾テロが大勢の人間が集ま
っている時空を標的にしたことはテロリストの戦術が継続していることを想像させ、イン
ドネシアでも類似のリスクが高まることを国家警察は予測している。特に外国人を含む多
数の人間が集まる時空が標的にされやすいことを、国家警察は警告している。

先週末、国家警察反テロ特殊部隊デンスス88はテロ事件容疑者として8人のジャマアア
ンサルッダウラ(JAD)メンバーをトゥガル・ブカシ・ビトゥンの三カ所で逮捕した。
これはラマダン月が始まったことに関連してテロ組織が動きを起す前に、かれらに打撃を
与えようとする先制攻撃だ。


その中のひとり、T34歳はJADランプン組織のお尋ね者S34歳をブカシ市内にかく
まい、SにニセモノKTPを作ってやり、また爆発物作成も手伝った。デンスス88がS
を追い詰めた時、Tは自分が作った爆弾で死亡している。

警察の容疑者取調べで、5月22日の選挙結果公式発表の日に計画されている選挙結果拒
否全国行動を舞台にしてJADがテロ行動を行い、ピープルパワーを動かす計画が作られ
ていたことが判明した。攻撃目標は警察であり、警察の武器を奪って戦力を強化し、選挙
結果拒否のデモ行動が暴動に発展するとき、JADや他の同志テロ組織が自爆テロを織り
交ぜた種々の攻撃を展開して警察と政治権力という目標に人民の矛先を向けさせるのであ
る。自爆でデモ隊に多数の死者が出ても、警察の仕業だという宣伝が効果を表わせば、か
えって攻撃の矛先が鋭さを増すにちがいない。

国家警察は急遽、全国州警察に下命して、JAD並びにダエシュとかかわりを持っている
テログループに対する監視と捜査を強化させた。

逮捕されたSはかつてJADランプン組織の長を務め、2015年の東ジャワ、16年の
ジャカルタタムリン通り、17年のデポッ市警察機動旅団本部襲撃などのテロ事件を企画
した。その後パプアに逃れて二つのセルを設け、ひとつは中部スラウェシ州の東インドネ
シアムジャヒディンと合流させ、もうひとつはブカシを根拠地にした。Sを追い続けてい
たデンスス88が北スラウェシ州ビトゥンで容疑者二人を逮捕したのは、そんな関連性が
あったからのようだ。