「6月6日は凄まじい人出」(2019年06月11日)

ルバラン二日目に当たる2019年6月6日は、前日の親族友人知人宅を訪問し合ってシ
ラトゥラッミsilaturahmiの再確認を終えた家庭が、次は家庭サービスとばかりどっと行楽
地に繰り出した。シラトゥラッミとシラトゥラヒムsilaturahimはアラブ語の語源が異なっ
ており、どちらもシノニムとして使えるが用法に多少の違いがある。用法を間違えると違
和感が生じることもある。

都庁観光文化局に7日に届けられた報告によれば、アンチョルドリームパーク、モナス、
バタヴィア旧市街、タマンミニ、スリブ群島にやってきた行楽客の数は合計すると318,
070人になった。これはラグナン動物園とTIMのプラネタリウムからの報告がまだ届
いていない時点での数字だ。行楽地のはしごをする家庭も少なくなかっただろうから、そ
の数字はそういう見地から見る必要がある。

6月6日のジャカルタMRT利用者数は8万3千人に達した。これは前日5日の4.8万
人から二倍近い。


ヨグヤカルタでは、スレマン県サンビレジョ村のトゥビンブレクシTebing Breksi観光地で
遊んだり、グヌンキドゥル県グラングランNglanggeran古代山にピクニックに訪れる市民
でにぎわった。

トゥビンブレクシは見晴らしのよい高台にあって、緑に包まれた下界の爽やかな風景を満
喫できるし、遊戯施設も備えられている。平常期は一日2千人程度の入園者が6月6日に
は6千9百人に達した。入園料ひとり5千ルピアだから、園経営者は2〜3億ルピアの収
入を得ているにちがいない。

古代火山の数千年という歴史を見せてくれるグラングランでは、平常期2〜3百人のピク
ニック客がルバランホリデー中は毎日4百人を超えている。

都市部住民が帰省し、地方部で観光・行楽・飲食・買い物などの行動を都会のライフスタ
イル式に実践する。この時期、地方部の中小ミクロ産業や伝統型家内産業は年に一度のか
き入れ時になる。今や、ルバラン帰省は地方部の経済資源のひとつに位置付けられている
のである。