「プラウスリブ観光をプロモート」(2019年07月04日)

首都ジャカルタの北、ジャカルタ湾に浮かぶスリブ群島Kepulauan Seribuは昔から都民
の手近な海洋観光目的地だった。素朴なバンガローだけがある侘と自然の静けさに満ち満
ちた島があり、ジャルの島と呼ばれて海洋観光のメッカになった島があり、大勢の庶民が
ピクニック気分で慰安に訪れる島もあった。

もちろん、島の観光は船の便と深い関係を持っており、観光地としての需給関係に加えて
渡船事業の変動というふたつの要因が、その島々の観光地としての盛衰を形作って来た。

コンパス紙データによれば、スリブ群島の年間訪問観光客数は次のようになっている。数
字は国内観光客数:外国人観光客数(単位は千人)。
2011年 552.3 : 6.7
2012年 463.7 : 4.6
2013年 1,484 : 16.4
2014年 3,009 : 21.5
2015年 801.4 : 10.8
2016年 759.0 : 20.9
2017年 769.6 : 27.6

昨今、観光客の訪問が盛んな島はハラパンHarapan島、スビラSebira島、ティドゥン
Tidung島がビッグスリーを成している。観光内容は海を楽しむこと、そして海洋スポーツ。
また別の島になるのだが、オランダ時代に造船所や艦隊基地として使われた島があり、要
塞などもあって、歴史観光スポットに位置付けられる島も存在している。

上述の外国人観光客はマレーシア人・台湾人・シンガポール人がメインを占め、他には日
本人やアメリカ人も混じっている。

都庁はジャカルタの観光開発の目玉として旧バタヴィア市街とスリブ群島に焦点を当てる
ことにしており、上記の諸国は元より、イギリス・香港・オランダ・ドイツ・ブルネイな
どから観光客を呼び寄せるプロモーションを促進させる意向。