「バンドン⇔クルタジャティ、充実する公共運送」(2019年07月10日)

バンドン市郊外のフセインサストラヌガラHusein Sastranegara空港と国内の諸空港を結
ぶ国内線のすべてがマジャレンカ県クルタジャティKertajatiに新設された西ジャワ国際空
港に移されたことで、クルタジャティの空港とバンドン市を結ぶ道路交通需要が激変した。

バンドン市のバイパスであるチルニ自動車道の東端チルニCileunyiから西ジャワ州スムダ
ンSumedang経由ダウアンDawuanを通ってクルタジャティ空港に達する全長60キロの
チスムダウCisumdawu自動車道の建設工事が進められてはいるが、完成予定は2020
年になっている。

急遽動き出したバンドン⇔クルタジャティ間のバスによる公共運送は、Damri, CTU 
Shuttle, ECA Shuttle, P-Trans Shuttle, Braya Shuttle, Mekarsari Shuttle, Arnes 
Shuttle, Budiman Shuttle, Bhinneka Shuttle, My Trans Shuttle, Sobat Trans Shuttle, 
Grabなど十数社を数え、言うまでもなくそれらの運送網はバンドンに加えてチカラン・ク
ニガン・タシッマラヤ・チルボン・インドラマユ・プルワカルタ・マジャレンカ・ジャテ
ィナゴルなど近隣の町々一円をカバーしている。

料金は遠近によって異なり、ひとり4万から10万ルピアの間。国有事業体であるダムり
社は、19年7月一杯無料運送を行っている。バンドンからの運行ルートは、チスムダウ
ができるまではジャカルタからチルボンに向かう自動車道を使うのがもっとも早く、全工
程180キロを2時間半で運行する。

ほとんどのバス会社はバンドン市内パスツールからジャカルタ方面に向かい、チカンペッ
自動車道との合流点で東に向きを変えてから、チパリ自動車道のクルタジャティ料金所で
出て一般道を空港に向けて走る。

そのルートを自家用車で走れば2時間半はもっと短縮できるのだが、なんと往復の費用が
50万ルピア近くかかるのである。自動車道通行料金は次の通り。
パスツール⇒カリウリップウタマ 43,500ルピア
⇒チカンペッウタマ 15,000ルピア
⇒クルタジャティ 75,000ルピア
そしてガソリン代およそ20万ルピア

出費を厭う自家用車族は、余裕を織り込んだ長い時間をかけてバンドン⇔チルボン街道で
ある国道5号線をひた走るしかなさそうだ。