「ジョグジャに向かう自動車専用道」(2019年08月19日)

トランスジャワ自動車専用道はヨグヤカルタを通っていない。既に稼働しているスマラン
〜ソロ区間は、スマランSemarang〜ウガランUngaran〜バウェンBawen〜サラティガSalati
ga〜スラカルタSurakartaとつながり、ソロを経て東に向かう。

そのバウェンからヨグヤカルタに向けて道路を分岐させ、ヨグヤからソロへと自動車専用
道路をつなげば、ヨグヤカルタループができあがる。もちろんこの計画はトランスジャワ
自動車道に織り込まれており、工事の開始を待つばかりだ。

一方で、西ジャワ州バンドンの東南郊チルニCileunyiからスムダンSumedang〜ダウアン
Dawuanに向かうチスムダウCisumdawu自動車道が現在工事中であり、種々の話題を振りま
いているクルタジャティKertajatiの西ジャワ国際空港へはこの道路がつながっていくの
だが、さらにそれをヨグヤカルタまで延長するというのが最終計画だ。だがこの工事着工
はまだまだ先が長そうだ。


現在ヨグヤカルタ特別州では、ヨグヤカルタループの建設工事計画が煮詰められている。
それによれば、ソロ〜ヨグヤ間はスレマンSlaman県デポッDepok郡マグウォハルジョ
Maguwoharjoからヨグヤ州内に道路が入ってくることになっているため、そこからヨグヤ
カルタ北リングロードの上を西向きに通してバウェンから下ってくる道路と接続させると
いう方針が決まった。バウェンから下ってくる道路はマタラム用水路の上を通すことにな
っている。つまりヨグヤカルタ州内のトランスジャワ自動車道はほとんどが高架道路にな
るということだ。

これは地上の民家や諸施設が密集しているヨグヤカルタ市一帯にとっては不可欠のアイデ
アであり、民間所有地買収を極力減らして市民生活への影響をミニマイズするとともに、
工事進捗にも便宜が及ぶという、コストは上がるが大きな効果が期待できるものだ。

さらには、バウェン〜ヨグヤカルタルートはマグランのボロブドゥルを経由することが決
まっており、この自動車道が実現すればジャワ島内のどこからでもチャンディボロブドゥ
ルへのアクセスがきわめて容易になる。

国民住宅公共事業省はこの建設工事のスケジュールについて、年内に施行業者入札が行わ
れて、2020年初から建設工事が開始されるという日程計画になっており、それに沿っ
て工事がスタートされるように努めているとコメントしている。