「首都移転の庶民感覚」(2019年08月27日)

2019年6月20日付けコンパス紙への投書"Kebon Kosong"から
拝啓、編集部殿。わたしが床屋で散髪していると、ハジ帽子をかぶった四人の会話が耳に
入ってきました。

「各地方自治体は同じ権利を与えられているのが原則なんだから、インドネシアの新首都
もすべての州が選ばれて当然なんだ。」

「重要なのは、何もない土地じゃなくて、各省や文民・軍が使えるビルがもう建っている
ような場所なんだよ。それが人材を含めて、新首都としてのキャパを証明してるんだ。」

「権利の平等原則から言えば、首都は25年ごとに各州持ち回りにするべきだ。そうしな
きゃ、喧嘩になるぜ。」

わたしは口をさしはさみませんでしたが、ひとつの話題は関連する話題をチェーンのよう
に招き寄せるのですね。あのような発想はインドネシア共和国統一国家とパンチャシラの
将来を危険にさらすことになりませんか?

散髪が終わり、金を払うと、わたしはすぐに帰宅しました。四人は延々と談話を続けてい
ました。[ ボゴール市在住、スヤディ・プラウィロスントノ ]