「首都移転先候補地」(2019年08月27日) 首都の移転先候補地はだいぶ絞られてきているようだ。ジョコウィ大統領が19年8月2 2日に発言したところによれば、学術検討報告書がまだ全部出そろっていないために最終 検討がまだ始められない状態であるとのことだった。 コンパス紙によれば、候補地5カ所の長所と短所は次のようになっている由。 (+)は長所、(−)は短所。 1.中部カリマンタン州パランカラヤPalangkaraya市 (+):50万Haの土地がある。輸送費が2兆ルピア節約できる。 (−):都市問題が付随する。インフラの総合的な計画の必要性。 2.中部カリマンタン州カティガンKatingan県 (+):国土の中央部に位置する。総面積2百万Haの99%が利用可能。 (−):インフラはまだないに等しい。水資源に不安。 3.中部カリマンタン州プランピサウPulang Pisau県 (+):カリマンタン島南部海岸に位置して、ジャワ海に直接面している。トランスカリ マンタン街道が通っている。 (−):総面積の60%が泥炭地。洪水の不安。 4.中部カリマンタン州グヌンマスGunung Mas県 (+):生活環境インデックスは絶好。自然保護地区でない。 (−):インフラはまだないに等しい。泥炭層が森林火災を招く不安。 5.東カリマンタン州クタイカルタヌガラKutai Kartanegara県 (+):2千7百万Haという広大な土地。バリッパパンBalikpapanやサマリンダSama- rindaにある自動車専用道や空港に近い。住民の種族構成が複合的。 (−):公共インフラが不十分。上水供給に不安。 移転先の地名が公表されれば、手ぐすね引いて待っている投機家たちが即座に動き出すの がこの国開闢以来の慣習。それを防ぐために、地元首長たちは決まり次第、即座に首長決 定書を出して土地の価格を据え置く意向。しかし地元役人の中にも儲けたい人間がいるわ けだから、果たしてどうなることやら。