「大道の現代カウボーイ」(2019年09月25日) 2019年6月22日付けコンパス紙への投書"Koboi Jalanan"から 拝啓、編集部殿。2019年6月14日、中央ジャカルタ市ガンビル地区アライドゥルス 通りでひとりの男が他の通行者に拳銃を振り回しているビデオがソスメドを飛び交ってい るのに驚かされました。現場の周辺にいるひとを傷つけかねないあのような行為はたいへ んに危険です。 ひとりの男が車から降り、手にした拳銃を揺らしながら別の車の運転者に近づいていく様 子は、いったい何がその動機だったのでしょうか?感情的・怒り・うんざり、あるいはわ れわれの想像も及ばない別のことがら?他人の安全を冒す高いリスク。 わたしはマカッサルで同じようなことを二度体験しています。そのできごとは記録された ことがないために、話題になったこともありません。 そのひとつはおよそ三カ月前のとある朝のことで、場所はマカッサル市タッロ町の自動車 専用道と地元民の二輪車がたくさん通行する一般道の分離エリアでした。 ひとりの老齢男性が若い女性を後ろに乗せていました。そして隣に止まった若い男性の二 輪ライダーにとても感情的に悪口雑言を振りまき、座席を開いて拳銃を取り出したのです。 ただし拳銃を手にしたときにはもう、若い男性は立ち去っていました。後ろに乗った若い 女性は拳銃を手にした老齢男性を一生懸命なだめていました。 通行中のたくさんの二輪車がその事件の推移に興味津々、みんな立ち止まって老齢男性と 若い女性の二人連れが立ち去るまで見守っていました。 理由が何であれ、公道の上で他の通行者に不安や恐怖を与える行為を関係当局は厳しく取 り締まらなければなりません。[ マカッサル在住、ムハンマッ・ムスムリヤディ ]