「若者たち(2)」(2025年10月27日)

コンパス紙は20世紀中盤以降に米国で使わるようになった各世代の定義とその特徴を次
のように説明している。インドネシアでもこのディクションが使われているからだ。

[ベビーブーマー世代] 1946〜1964年生まれ。現在年齢61〜79歳の世代
米国国勢調査局が付けた公式名称で、自立的・強い競争心・高いコミットメントがその特
徴になっている。

[?世代] 1965〜1980年生まれ。年齢45〜60歳の世代
デジタル社会の揺籃期に生まれたこの世代はテクノロジーの発展過程と共に育った者たち
であり、非デジタル社会をも知っていてその両方に価値を置いている。論理思考にもとづ
いて問題解決を図る点に秀でている。

[Y世代] 1981〜1996年生まれ。年齢29〜44歳の世代
別名ミレニアルズと呼ばれるこの世代はデジタルネイティブであり、インターネットを通
して問題解決を図る行動様式が他人への依存を減らしていることから自立的であると見ら
れている。また自信が旺盛で権威を怖れない姿勢を持っており、上の世代が持っている権
威主義的な風潮に対する脅威と見られることもある。

[Z世代] 1997〜2012年生まれ。年齢13〜28歳の世代
このZ世代は国により研究機関によって開始年が異なっているようだ。この世代はテクノ
ロジーのない暮らしを知らない。この世代もデジタルネイティブで強い自信と意欲を抱い
ている。

[アルファ世代] 2010〜2024年生まれ。 年齢12歳以下の世代
親であることに強くコミットしているX世代とY世代の子供たちがこの世代を形成してい
る。最先端のデジタル能力を涵養したかれらはこれまでと異なる社会を作っていくであろ
うことが予測されている。

Y世代は怠け者で貯蓄志向を持たず、つまらないものごとに安易に金を使うのが特徴と言
われている。Z世代はスマホを手放さない世代であり、夜寝る時でもスマホと一緒。ベビ
ーブーマーは保守的で頭が固く、変化を受け入れるのが困難なひとびとであるといったネ
ガティブな特徴もしばしば語られている。

それらの特徴は単なる傾向を述べているだけであって、その世代の人間がすべてそっくり
同じということにならないのが普通だ。個性を持つ人間というものが世の中で示す現象は
絶対に同一になり得ない。

個性を持っているはずの人間が全員そっくり同一の振舞いをする現象が起きるのは、その
ような方向付けと強制を与える別の要素がそこに働いているからだ。その特殊事情を見極
めなければ、人間と文化というものごとの本質がいつまでたっても見えてこないだろう。
人間というものをよく知らないで異文化人と善意の人間交際を行おうとしてもうまく行か
ないし、時には両刃の剣になるかもしれない。しょせんそんな交際は上っ面のもので終わ
ってしまうから、自分を成長させるという面での利用価値は小さい。

一部の構成メンバーが示す現象を全体の名前で呼ぶことは、それが妥当性を持っているか
いないかという斟酌をした上で行われるべきものである。対象が何であろうとお構いなし
にラベル思考をする者の頭脳は大雑把と尊大さに冒されている。一構成員の行為からその
所属集団のすべてがそうであると判断する頭脳がラベル思考を行って真実を見る眼に目隠
しをしてしまうのだ。[ 続く ]