「遊びの伝統(2)」(2025年11月02日) 第二は強さや他の身体能力を競い合うもの。それによって子供たちは知らず知らずのうち に強さや柔軟性・敏捷性その他の身体能力を伸ばしていくことになる。このタイプにはた くさんの種類があったが、今やその大多数が廃れてしまった。ジャワ語でgobak sodor, gobak bunder, bengkat, benthik-uncal, genukan gendongan, jethungan, bandhulan, tembung, obrakなどと呼ばれているものがこの区分に入る。 ヨグヤカルタで生まれたとされているゴバッソドルは西ジャワでgalah asinと呼ばれてい るチーム対抗戦で、4〜6人が組になり、攻撃チームの誰かひとりが守備チームの手をか すめてコート(スタート線とゴール線の間)を往復してくれば攻撃チームの勝ちになる。 守備者の足が守備ラインを踏んでいる状態で手が攻撃者の身体に触れたらその攻撃者はア ウトだが、守備者の足が守備ラインから離れて攻撃者の身体に触れたらその守備者がアウ トになる。 コートは長さ15M幅9Mの長方形で、その中に5x4.5Mの箱が6個できるように等分 する。そこに引かれた線と両端の9メートルライン(スタート線とゴール線)が守備ライ ンになり、守備者が攻撃者をアウトにするとき、必ず同時にその線を足で踏んでいなけれ ばならない。守備チームのキャプテンだけが15メートルのセンターラインを端から端ま で移動(つまり縦移動)できるが、他の守備メンバーは9メートルラインの移動(つまり 箱ふたつを横移動)しかできない。 ゴバッソドルという名称は英語で名付けられたという説があり、go back through the doorがいつしかgobak sodorになったと語っている解説もある。 ゴバッブンドゥルはまた異なるゲームで、これは何人でもできる。地面に円を描き、じゃ んけんで負けた者が最初の鬼になる。鬼の両足は円の線上から中に入ることができない。 身体を倒して円内に入る場合でも両足は円上または円の外になければならない。 鬼の手が円内の者の身体に触れると、触れられた者は円外に出て鬼の一味に加わる。最後 まで円内に残った者が優勝者だ。 三つ目は五感を訓練する遊びだ。手触りの感覚、数を数える、距離を見極める、視覚聴覚 を研鑽する、絵を描くなどの能力が伸ばされる。 gatheng, dakon, macanan, sumbar-suru, sumbar-manuk, sumbar-dulit, kubuk, adu-kecik, adu-kemiri, main kelereng, jirak, bengkat, pathon, dekapan, manggambar di tanah, main petak umpet, main bayang-bayangan, serang-serangan ガトゥンはお手玉、ダコンは上に挙げたチョンクラッ、その他ボードゲームやビー玉など 器用さ、タイミング、相手との駆け引きなどといった要素の強い遊びがここに属す。ダコ ンでは手に掴んだコマの数の感触でおおよその個数を推測することが訓練される。既述の 第二とこの第三の遊びが呼応し合って子供の身体運動能力を高めていく。 四番目は言葉を訓練するもの。子供たちが集まると、おとぎ話・体験談・なぞなぞなどの 会話が繰り広げられて想像力が刺激される。ひとりがなぞなぞを出すと別の者が次になぞ かけをし、イニシアティブはぐるぐると旋回する。講師と聴衆のような関係にならないの が普通だし、またなってはいけないのだ。この種のセッションを通して子供の言葉と脳の 働きが訓練される。[ 続く ]