「人生相談・其三」(2026年01月17日)

結婚前のカップルが互いに相手に惹きつけられる要因としてこんなケースがあります。

A.最初はただの友人だったふたりの間でお互いの性質や振舞いが正反対であった場合に、
ふたりが相互に惹かれあう原因になることがあります。明るい性格で常に楽しい話題を持
っており、印象的な話し方をする女性は社会生活の意欲が旺盛で活発だと見られます。

口数少なく冷静で穏やかな姿勢をキープし、相談を持ちかけると建設的な解決策を提案し
てくれたり知的な分析を含んでいるコメントを語り、おまけに善良で激怒する姿など見せ
たことがない男性は賢明な人物だと評価されます。そんな性格や言動の違いが相互に惹か
れ合う結果をもたらすのです。

B.そんな状態の中でふたりはお互いが相手を必要としていると感じるようになり、自分と
正反対の性格の人間を伴侶にすることで相手の行為行動から自分の希望や欠点を知ること
ができると考えはじめます。

手紙のケースでは、明るくてざっくばらんな性格の女性が自分の伴侶として適切であると、
そんな性質を持っていない夫が潜在意識の中で思ったのではないかと推測されます。その
極端に違う性格が結婚後の夫婦関係の中で問題の根源になりました。

C.妻が感情的に自分の要求を述べる時、妻の反感に満ちたネガティブな姿勢を夫の深層意
識は自分の一部だと見なした。長い結婚生活の中でそれが繰り返されて、ついには夫の内
面に自分と妻の一体化が起こった。ふたりの間で妻が何かに対して怒りを向ける時、夫は
それを自分の感情的な言葉だと認識するようになり、妻は自分に対峙する外在的な存在で
あるという意識が希薄になっていった。

こうして夫は妻が求めている反応を示さないようになった。そのことが妻のフラストレー
ションをますます高めて激怒させるようになる一方、夫はそれを放置して自分の中に沈潜
して行くだけ。挙句の果てに妻は自分を、ただ夫に利用されているだけの、夫にとって無
意味な人間であると感じるようになった。

夫と舅姑の関係についても、娘の家に泊まって孫と遊びたい舅姑を妻が拒絶したことにつ
いて、妻が自分の両親に対して抱いた怒りを夫は自分の怒りと同一視したように見えます。
夫自身も身勝手な妻の両親に対して不愉快さを抱いていたことでしょう。

しかし妻が自分の両親の宿泊を拒絶したことを夫は良しとしませんでした。夫は自分の両
親を拒否する妻の態度を非難し、夫婦間の感情的な不和は三角関係に発展して行きました。
夫婦間の喧嘩は激しさを増し、二人の間に和解を見出す機会はますます遠のいて行ったの
です。


解決策について申し上げると、このカップルはふたりの間の人間関係を改善させるために
精神科医の集中的な治療を必要としているように思われます。このカップルは基本的にお
互いの人間関係と相手に対する振舞い方について夫婦としての主観的な面(日常生活にお
ける良いあり方)と外国留学中の子供にとってというもうひとつの側面を目的にして改善
を望んでいるので、精神科医はその点を確信した上でカウンセリングを行う必要がありま
す。

セラピーはこのカップル間の関係(妻がますます感情的になり、夫はますます沈黙する)
および妻の両親との三者関係をふたりに解きほぐさせることからスタートすればよいでし
ょう。三者関係はこのカップルの視野の中にあるものだけで十分であり、妻の両親までセ
ラピーに招く必要はありません。
回答者:サウィトリ・スパルディ・サダルユン
[ 完 ]