「海面下8mの海底火山でダイビング(後)」(2018年09月21日)

2018年9月5日、サギヘ諸島県はタフナでサギヘの魅力フェスティバル(Festival Pe-
sona Sangihe)を開催し、訪れた国内外の観光客にサゴや芋で作った地元の伝統料理をふ
るまった。

そのフェスティバルにからめて県は全国教父団の全国大会を誘致した結果、その会合だけ
で3百人の出席者もフェスティバルを賑わした。サギヘ県令は中央政府各省に対し、MI
CEの開催地としてサギヘを候補の一角に加えるよう要請したことを明らかにしている。

県令はサギヘの観光事業振興のために、マナドを訪れる観光客がサギヘまで足を伸ばすこ
とを立案して諸方面に働きかけている。特に中国からの観光客を直接マナドに運んでいる
ライオン航空の業績を高く評価し、ライオン航空が更にマナドからサギヘへ中国人観光客
を連れてくるよう真剣に働きかけている。マナドとブナケンだけでなく、更にサギヘへも
足を伸ばす観光客が増加すれば、外国人のインドネシア滞在は長くなり、経済効果も上昇
する。

特に海面下8メートルほどの海底火山マハングタンが織りなすサンゴ礁の美しさは、誰も
が容易に愉しめる絶好の観光目的地であり、このような場所は国内で他に例を見ないもの
で、観光客に大々的に宣伝することで大勢の誘致ができる潜在性を秘めている。


県観光局のデータによれば、同県を訪れる観光客の数は年々増加している。2015年の
外国人観光客は3,880人、国内観光客は29,360人だったが、17年には外国人
8千人、インドネシア人42,563人と目覚ましい増加を示しているとのこと。

ダイビングスポットは海底火山近辺だけでなく、タフナ湾の沈没船、マセリヘ島(Pulau 
Maselihe)のロストシティ、ムンダク(Mendaku)地区、ブキデ島(Pulau Bukide)、ウィン
クン石(Batu Wingkung)、パラ島(Pulau Para)など多岐に渡っている。

海遊びだけでなく、プスゲ峰(Puncak Pusunge)に登って下界を360度見渡す山遊びも
できる。サギヘ島北東部の北タブカン郡ルガネンにある高原部の最高峰プスゲ峰は標高4
43メートルで、涼風が楽しめ、時には霧に包まれることもある。ここから見るタフナの
町の夜景も珠玉の一幕となるにちがいない。[ 完 ]