「年末はテロシーズン」(2018年12月04日) クリスマス〜新年の休暇期間が毎年テロ活動のターゲットにされることから、国家警察は 今年もキャンドル作戦を実施する。作戦開始日は18年12月10日。全国34の各州警 察は国家警察本部と協力して管下地区での作戦を展開することになる。監視強化対象施設 は57,946カ所あり、教会48,796、観光行楽スポット2,705、購買中心2, 684、バスターミナル856、海港530、空港207、鉄道駅260から成っている。 今年のキャンドル作戦で国警本部は特に、13州を対策強化地区に指定して厳重な治安体 制を取ることにしている。その13州とは、北スマトラ・ランプン・バンテン・ジャカル タ・西ジャワ・中部ジャワ・ヨグヤカルタ・東ジャワ・バリ・東ヌサトゥンガラ・北スラ ウェシ・マルク・パプアだ。 その13州はキリスト教徒住民が比較的多い州で、また全国から休暇を過ごすために大衆 が集まって来る観光行楽スポットが多く、更に外国からの犯罪侵入の起こりやすい場所を 擁しているといった要素を考慮して選択された。キャンドル作戦では、テロ対策とナルコ バ対策が二本柱になっている。 今年投入される人員は94,946名で、そのうちの69,080名が対策強化地区に配 備される計画。更に手不足の地区は国軍や地元の社会団体の協力を仰いで態勢強化を図る ことになっている。特に国軍に対しては海上パトロールの強化が期待されており、外国か らインドネシア海岸へのナルコバの上陸だけでなく、外国人テロリストの上陸をも水際で 阻むことが重要なポイントになっている。 一方社会団体や社会組織については、イスラム系を含む諸団体が教会の施設と民衆の宗教 活動を国民共通の資産として擁護するためのテロ対策に協力を求めることが要点にされて いる。