「政府機関の誠実度(前)」(2018年12月05日)

KPK(汚職撲滅コミッション)が2017年誠実度評価サーベイの結果を公表した。中
央と地方の政府機関がどのくらい腐敗から免れているかを測定評価するこのサーベイでは、
評点百点満点に近いほど腐敗行為のリスクが低く、また腐敗行為発生への対応および予防
のシステムを備えていることが示されている。これは腐敗行為があったかなかったかとい
う観点からの評価ではない。

おまけに、どれほど厳重なシステムが作られていようが、腐敗行為が起こっているのがイ
ンドネシアの特徴でもある。要は携わっている人間がどれほどシステムを忠実に動かして
いるかという問題がそこに絡むのである。

総平均点は66.00で、最高点の77.39を獲得したのはアチェ特別州のバンダアチ
ェ市庁だった。平均点以上を列挙するとこうなる。
バンダアチェ市庁 77.39
バンドン県庁 77.15
大蔵省税関総局 76.54
保健省 74.93
マディウン市庁 74.15
運輸省 73.40
タングラン市庁 72.87
バンジャルマシン市庁 71.73
マカッサル市庁 70.70
パダン市庁 70.64
西ジャワ州庁 70.46
国土管理庁 69.12
西スマトラ州庁 68.51
リアウ島嶼州庁 67.59
中部スラウェシ州庁 67.49

ここから下は平均点下になり、デリスルダン県庁、サマリンダ市庁、ジャンビ州庁、パラ
ンカラヤ市庁、東ヌサトゥンガラ州庁、クラテン県庁、ブンクル州庁、中部カリマンタン
州庁、リアウ州庁、プカンバル市庁、パル市庁、マタラム市庁と続いている。

最低はパプア州庁の52.91、その上が国家警察の54.01、北マルク州庁55.2
9、バンテン州庁57.64、ブンクル市庁58.58といったところだ。[ 続く ]