「学校は子供レープの狩場」(2019年01月08日)

「学校に行ったら、先生の話をよく聞き、言いつけに従い、いろんなことを教えてもらう
んだよ。」親が子供にそう教え、世間一般もそれを支持して同調する。それを逆手に取ら
れたら、こんなことが起こる。もうひとつ、世間の常識を逆手に取られた現象が起こって
いるが、それは後述する。

2018年12月最終週までの一年間に児童保護国家コミッションが収集した学校環境内
における児童レイプ事件の被害者は177人に上った。明細は次の通り。

時期  地域      加害者      被害者
1月 ジャカルタ   中学校体育教師   中学生16人
1月 タングラン県  中学校体育教師   中学生41人
2月 スラバヤ市   クラス担任教師   小学生65人
2月 ジョンバン市  国語教師      中学生25人
3月 バンドン県   教師        15〜17歳生徒11人
5月 デポッ市    英語教師      小学生12人
10月 ランカッ県  クラス担任教師   小学生4人
10月 スカブミ   体育教師      小学生
11月 プカンバル市 学校警備員     小学生1人
11月 パサマン県  文化芸術教師    中学生人数未確定
12月 タングラン市 教師        高校生1人


もうひとつの逆手現象というのはその177人の被害者の性別で、135人が男児であり、
女児は42人しかいなかったことだ。レーピストは女を狙うというのが世間の常識であり、
そのために親は娘に対する性暴力に最大限のケアと保護を与えるのが一般的で、男児は反
対に性暴力被害者になることを親があまり心配せず、かなりのレベルで放置されている状
況が起こっている。

子供レープ加害者は必然的に防御の手薄な男児にターゲットを移し、おまけに男児レープ
の傾向を持つ男たちは、幼いころにその被害者になったことがある者が多いという調査結
果も示されていて、そういう傾向を深層心理に持つ人間が大幅に再生産されているのがこ
の時代なのだそうだ。これまでの世の常識が修正されるまで、男児レープは継続するよう
に思われる。

犯行手口もさまざまであり、試験の答案の点数をつける作業を教師の家で手伝うよう生徒
に求めてチャンスを作ったり、不死身の術や人気者になる術を教えると言って生徒を夜に
自宅や特定の場所に来させてチャンスを作ったり、言う通りにしないと落第させるとか成
績順位を落とすと脅かしたり、しつこく生徒を口説いたり、ポルノを生徒のスマホに送り
つけたり、更にはいきなり生徒に性暴力をふるった教師もある。

それらは学校環境における性暴力問題であり、他にもコミッションは物理的暴力や言葉に
よる暴力なども取り上げているが、2018年の教育分野における暴力件数合計445件
中の51.2%はそれらで占められていた。他にはタウラン事件が32.3%あり、更に
児童が政策やシステムの被害者になったものが16.5%あった。中でも、学校側の人間
が生徒に体罰を科す形で暴力を振るった事件が顕著に増加しているとのことだ。