「6月のルバラン帰省交通がバリ島を巻き込むか」(2019年01月24日)

トランスジャワ自動車専用道がほぼ開通した2018/19クリスマス・新年休暇で、自
家用車で帰省するひとびとが激増した。ひとびとは自家用車を使って移動することを選択
し、バス・鉄道・航空機などの公共輸送機関の利用を控えた。一方で、渡海フェリーは利
用者であふれた。

スマトラ島に渡るムラッ(Merak)〜バコウニ(Bakauheni)間フェリーとバリ島に渡るクタ
パン(Ketapang)〜ギリマヌッ(Gilimanuk)間フェリーはいずれも、四輪車の利用台数が大
きく増えている。特にバリ島向けには、近くなったバリ島に新たに開通した自動車道を経
由して渡ってみようと考えるドライバーが多かったようで、トランスジャワ開通がその心
理を誘った観が強い。

フェリー運航を管掌している国有会社河川湖沼渡海インドネシアフェリーのクタパン・ギ
リマヌッ支店長は18/19クリスマス・新年休暇期間の利用状況について、乗客数は前
年の813,039人から888,969人に増え、四輪以上の車両台数は118,93
8台から127,085台に増加した、と述べている。二輪車は75,541台から75,
067台に、むしろ低下した。

帰省交通政策期間のチカンペッ自動車道利用車は平常の一日5千台が一万台に達し、トラ
ンスジャワ全体の平均値も平常期から28%アップした。2019年6月5・6日のイド
ゥルフィトリには更に多数の自家用車族がトランスジャワに押し寄せることが見込まれて
いる。

渡海フェリーも同様で、同じことが繰り返されるだろうと予想しており、四輪車の支払窓
口を増やしたり、船の大型化や船舶運行の回転効率化などを検討している。また乗船待ち
車両が数珠つなぎになって街道を渋滞させることのないよう、駐車場対策も考慮されてい
るとのこと。