「一国家、一民族、二言語(1)」(2019年02月14日)

ライター: 文化人、レミ・シラド
ソース: 2001年9月7日付けコンパス紙 "Satu Nusa Satu Bangsa Dua Langua-
ges"

[I]
インドネシア語のための国語育成開発センターがいつも唱えている「善くて正しい」とい
うスローガンを、洒落者たちは故意に無視している印象だ。

わたしが洒落者と言っているのは、昨今「政治エリート」と呼ばれるようになったひとび
とをはじめとする知識層のことだ。報道機関・テレビ・新聞・雑誌などのメディアの前で
違いを示そうとしてインドネシア語の文章の中に英単語を散りばめてかっこよく弁舌を振
るうひとびとを指している。うんざりして当然だ。1928年の青年の誓いが、「ひとつ
の国家、ひとつの民族、ふたつのランゲージ」という新しい標語に切り替えられたのだろ
うか?

いや、わたしがそう書いたからといって、わたしが「善くて正しい」スローガンの信奉者
であるということの証明にはならない。このあとわたしは、インドネシア語がお笑い草の
まったくちぐはぐな間違いだらけのガドガド言語・チャプチャイ言語・ティヌトゥアン
(tinutuan)言語であることを証明するために、些かの論証を示そうとしているのである。

[ II ]
悲しむべきことが吐き気をもよおすに至るほどにまで変化するのは、どこまで行けば済む
ことなのか?洒落者たちの弁舌がどんなものか、見てみようではないか。これは単なる一
例にすぎない。

SIに関する18時半のSCTVインタビューでMPR事務局長ウマル・バサリムが述べ
たものがこれだ。
「Bagaimanapun the show must go on.」
数十億ルピアをかけたグス・ドゥルを失脚させるための議会会議をかれはまるでショー扱
いした。

現職復帰のなされたSビマントロ将軍に関する13時のメトロTVの国軍国警会派議員に
対するインタビューでは「Hal itu membuat losing face.」。

5月29日20時半、スドラジャッ将軍とのTVRIインタビュー。
「Pemimpin politik harus menenangkan followers-nya.」

3月24日、雑誌Gatraのアミン・ライスへのインタビュー。
「Pertemuan tersebut menghasilkan unspoken conclusion.」

6月11日4時45分、新政策に対する市場の反応に関するスリ・ムリヤニ・インドラワ
ティへのMetroTVのインタビュー。
「Kalau good news mereka akan sambut, kalau bad news mereka akan punished.」
[ 続く ]