「電車内痴漢」(2019年03月19日) 首都圏コミュータ電車も通勤ラッシュ時には痴漢が活躍する。女性専用車両が設けられて いても、全女性を収容しきれるものでもなく、あるいはそこまでたどり着けないまま押さ れて混用車両に入ってしまう女性もいるようだ。 国鉄側が記録した車内セクハラ事件は2018年に34件あったそうだが、被害者が一年 間に34人とは到底思えない。勇気を持つ女性がそれだけいたということだろう。だが駅 員に言いつけても、それは愚痴の一種でしかない。警察に届け出て捜査をしてもらい、犯 人逮捕に至った上で犯人と対面するという度胸まで持つ女性は34人中20人だったそう だ。捜査に至った事件のほとんどは最終的に、痴漢犯人の男が詫びを入れ、警官の仲裁で 示談という結末だったとのこと。「二度とシマセン。」という一筆がその後守られたかど うかの追跡調査はない。 2017年は25件が国鉄側の記録で、警察への届出はゼロだったから、国鉄側が積極的 に痴漢被害の届け出を行うよう勧めた結果の進歩をわれわれはそこに見ているということ のようだ。 届出の多かった路線は次のようになっている。 ボゴール⇔ジャティヌガラ線 ボゴール⇔ジャカルタコタ線 チカラン⇔ジャカルタコタ線 ランカスビトゥン⇔タナアバン線 被害者が認知できた犯人はすべて男性だったそうで、順当な結果と言うべきだろう。