「究極は女の本源への回帰?(2)」(2019年05月16日) 男女同権の理想追求とは無関係に、伝統的に男の世界と考えられていた職種に多くの女性 たちが参加するようになっているのは、就職する必要性を追求した結果という面があるこ とも疑いないだろう。 トランスジャカルタバスには女性運転士が85人おり、ジャカルタMRTも女性運転士を 採用しているし、オンラインオジェッやタクシーにも女性運転手が入り混じっている。 質問2.普通の勤労を男女の別なく行わせることに賛成するか? 男性: 賛成66.9% 反対32.8% 女性: 賛成82.4% 反対17.6% 全体: 賛成73.2% 反対26.6% 男女混合で反対者が四人にひとりいる。昔から男がする仕事だったものを女がするのは女 性の本源的な資質に反することだという保守派が最多数を占め、次いで女性は家庭を治め るのがあるべき姿だという女の務め論がそれに続く。女性解放を阻む茨の道を形成してい るのがそれだろう。 次に登場するのが、女はすぐに嘆息し、愚痴を言う、という甘え拒否派で、男と同じレベ ルの待遇を求めるのなら、同じようなアウトプットを出せ、というのが平等論になる。現 実問題としては女性の本源的な資質が性差を生んでいるのだから、完全な対等はありえな いはずだ。機会均等が現実的な追求コンセプトではないのだろうか? 質問3.政府は勤労女性の権利を保護できると確信するか? 確信する 75.8% 確信しない 22.0% 女性労働に対する保護は種々の法規が定められ、実施されている。妊娠中の女性と18歳 未満勤労者への深夜労働禁止、生理休暇、出産の前後三カ月間の出産休暇、授乳期間中の 勤務時間内における授乳場所と授乳機会の提供などが、多くの都民に女性勤労者の保護を 確信させている背景だろう。[ 続く ]