「86、ラパンアナム(4)」(2020年04月09日)

インドネシア警察が使っている数字の暗号はADVOKAT PEMBELAMUというサイトに次のよう
に説明されている。

* A1 : 確実情報
* 1-1 : 電話する/せよ
* 1-4 : この通話に出よ
* 3-3 : 受信状態劣悪、キチガイ
* 3-3L : 負傷事故
* 3-3M : 物損事故
* 3-3K : 死亡事故
* 3-3KA : 鉄道事故
* 3-4-K : 死亡事故で加害者逃走
* 4-4 : 受信内容不明
* 5-5 : 受信内容明瞭
* 8-4 : 機材通信テスト
* 8-6 : 了解
* 8-7 : 送信
* 8-8 : 対面希望
* 1-1-2 : 緊急
* 2-8-5 : レープ
* 3-0-3 : 賭博
* 3-0-1 : 既婚者
* 3-3-8 : 殺人
* 3-6-3 : 盗難
* 3-6-5 : 強盗
* 8-1-0 : 殺人
* 8-1-1 : 生存
* 8-1-2 : 発言を繰り返せ(受信不明瞭)
* 8-1-3 : グッドラック
* 8-1-4 : 発言をゆっくり行え
* 8-1-5 : 天候
* 8-1-6 : 時間
* 8-1-9 : 状況
* 8-1-10 : 指揮官

数字以外にも、上で挙げたtarunaのような別語による暗号も大量にある。興味のある読者
は下のサイトでどうぞ。
https://advokat-pembelamu.wixsite.com/my-lawyer/single-post/2014/10/11/BUDAYA-86
-DELAPAN-ENAM-SANDI-RAHASIA-LAINNYA

そのサイトに登場していない8−10というものがある。その意味は犯人射殺だ。上のサ
イトは故意にそれを避けたのかもしれない。

インドネシアの警察は昔からハードボイルドタッチだった。逃亡しようとする現行犯に発
砲する。発砲する際には手順があり、その手順が正しく踏まれていなければ職務手続違反
に問われる。だから手順を正しく踏んだ上で標的に銃口を向ける。規則では「逃走能力を
失わせるために標的の手足を狙え」となっているのだが、昔は逃走中に頭を撃たれて死亡
する犯罪者が多かった。かつてよく耳にしたジョークに、「警察が手足を狙って銃を撃つ
と、弾丸は頭に当たる。」というものがあった。[ 続く ]