「ヌサンタラのサンバル(6)」(2023年04月17日)

sambal kecap
赤トウガラシ・チャベラウィッ・赤バワンを刻んだものを炒め、ケチャップマニスとリモ
ミカンのみじん切りを加える。辣にして爽やかな感触。焼き魚に使われることが多く、ま
た鶏卵の目玉焼きや揚げ豆腐/テンペを食べるときになすりつける。

sambal balado
ミナンカバウ発祥のサンバルで、トウガラシ・バワン・赤/緑トマトをすりつぶし、塩・
ライムのしぼり汁を加えてから炒めたもの。ミナンカバウ語のladoはトウガラシのことで、
baladoはber+ladoの意味。

sambal lado
ミナンカバウ発祥のサンバルで、すさまじい辣さだと言われている。トウガラシは半茹で
し、ニンニク・赤バワンまたは玉ねぎ・トマトと一緒に粗くすりつぶし、ライムのしぼり
汁と塩を混ぜてから少し炒める。

sambal suuk
ピーナツ・トウガラシ・塩砂糖・タマリンドを使う。しっかり炒めたピーナツとトウガラ
シとタマリンドをすりつぶし、湯を加えてのばす。

sambal manis
トウガラシ・バワン・砂糖に炒めたピーナツを加えてすりつぶしたもの。

sambal oncom
スンダ料理の特徴豊かなオンチョムと、トウガラシ・赤バワン・塩砂糖を使う。サラム葉
やスレー葉も使われる。作り方は二種類ある。
1.オンチョムを切って焼き、トウガラシと赤バワンその他の素材をすりつぶしたものに
加えて全体を細かいペースト状にする。必要に応じて湯を加える。
2.トウガラシと赤バワンにオンチョムをそのまま加えてすりつぶし、それにサラム葉・
スレー葉を加えて炒めてから、水を足して煮込む。

sambal goang
チャベラウィッだけを塩と一緒にすりつぶしたもの。スンダ地方北岸部で農民がよく作る
ものと説明されている。ブタウィにもサンバルゴアンがあり、ブタウィ人はチャベラウィ
ッと塩にタマリンドを加える。スンダ語でゴアンは他に何もないことを意味していて、お
かず無しに塩だけで飯を食べるときにこの言葉がよく使われる。

sambal jeruk
赤または緑トウガラシをすりつぶしてライムのしぼり汁をかけただけのもの。チャベラウ
ィッを加えることもある。

sambal korek
塩だけ加えてトウガラシをすりつぶしたもの。ウルカンに付いているサンバルをクルプッ
などの食べ物でこすり取って食べるので、コレッという名称が付いた。
[ 続く ]