「印尼華人差別(18)」(2025年08月29日) 2012年11月4日付けコンパス紙は、コンパス紙R&Dが770人の一般市民から集 めた電話インタビューによる統計調査結果を掲載した。電話インタビューはその年10月 31日から11月2日までの三日間、ジャカルタ・バンドン・スマラン・ヨグヤカルタ・ スラバヤ・メダン・パレンバン・デンパサル・バンジャルマシン・ポンティアナッ・マカ サル・マナドの12大都市で、電話帳からランダム抽出した番号に電話して集められた。 1.華人プラナカン層はインドネシア国民と同一の権利と機会を与えられているか *既に与えられている 72.1% *まだ与えられていない 24.0% 2.伝統的中華文化はインドネシア文化の一部になっているか *既になっている 70.3% *まだなっていない 26.4% 3.中華文化のショーを鑑賞する気持ちがあるか *ある 77.8% *まだない 21.4% (残りは「わからない、あるいは無回答」) これを見る限り、レフォルマシ政権が行っている華人系国民の復権は順当な道を歩んでい る印象を受ける。オルバレジームが幕を引いた後、ハビビ政府はプリブミ/ノンプリブミ という政治タームの使用を廃止し、グス ドゥルは中華文化を公共スペースに復活させ、 SBYは国政機構の中でチナを廃語にした。 ジョコウィはソロ市長からジャカルタ都知事への転身の際に華人系プラナカン国民のアホ ッを副知事に従えて出馬し、華人復権の世相を身をもって示した。だがジョコウィが大統 領選へと転身したあと、残されたアホッが都知事を継いだものの、再選は成らず、そして 痛ましい悲運がかれを襲ったのは、拙著「悲運のインドネシア華人」 http://omdoyok.web.fc2.com/Kawan/Kawan-NishiShourou/Kawan-12IndonesianChinese.pdf に見られる通りだ。 ともあれ、オルバレジームの華人系プラナカン国民に対する政策がもたらした傷は、既に 治療が完了し、あとは国家と国民がビンネカトゥンガルイカの完成度を高めていく道程に 差し掛かっているように思われる。それが高い完成度に達したとき、オランダ時代に作ら れた深い傷も全治するのではあるまいか。 ところで、また話が飛ぶ。 インドネシアの歌曲に日本語の歌詞を付けて日本人が唄っているように、中国人も同じよ うなことをしている。Bengawan Soloの歌詞が日本語は原意から大きく離れているのに対 して、中国語の方はおおむね原意がフォローされているようだ。いや、これはどちらが良 いとか悪いとかの話をしているのではない。 もちろん言語によって音節やモーラの数や長さを旋律に合わせるための操作がなされなけ れば唄えないのだから、単に原文を翻訳しただけでは歌曲として唄うことは無理。そうい うセンスを持った翻訳者が歌詞を作るのが最善かと思われる。 中国語でブ~ガワンソロを唄ってみたい方のために歌詞を下記します。原文は簡体字にな っているので、グーグル翻訳で簡体字に変えておくとインターネット検索に便利でしょう。 またグーグル翻訳からpinyinも得られるので、それも取得しておけば発音がわかりやすい と思います。ユーチューブに繁体字をそのまま入れても、動画は出てきます。[ 続く ]