「ジャカルタの電車(17)」(2026年01月19日)

レオスタティッ電車は2013年まで長期にわたってジャボデタベッの電車路線網を支え
た。コミュータジャボデタベッ社はその老朽化に伴って車両機材の充実をはかり、日本か
ら中古電車を輸入するようになった。

2000年に都営6000系中古電車を東京都がインドネシア国鉄に無償供与し、8セッ
ト72両と24両の合計96両がジャカルタに到着した。この電車は順次現役から引退し、
最後の列車が2016年9月にインドネシアでの務めを果たした。

2004年にJR東日本103系中古電車4両編成4セットが購入され、翌年に到着した
8両編成の東急8000系と肩を並べて走るようになった。このシリーズは2016年1
月1日に現役を退いた。


2005年には東急8000系と8500系が購入され、8000系はその年2セット、
そして2007年にもう1セットがジャカルタに到着した。8500系は2006年に到
着して首都圏を走るようになった。購入価格は1両が約8億ルピアで8両編成の1セット
は65億ルピアに上ったそうだ。

8000系は2024年4月に引退し、8500系は2025年11月にジャカルタでの
活動を終えた。

2011年にJR東日本が203系列車5セットをインドネシア国鉄に無償供与した。2
03系電車はインドネシアで2025年まで使用された。

同じ年に東京メトロ6000系列車2セットが輸入された。このシリーズは2012年に
5セット、2013年に6セット、そしてその後も輸入が継続され、トータルでは27セ
ットがジャボデタベッの電車路線網を運行した。

2013年11月にJR東日本205系の輸入が始まり、2014年4月までに10両編
成の列車18セットが届いた。2020年12月時点でこのシリーズの車両は8百両がイ
ンドネシアコミュータ鉄道会社の保有資産になっている。


1972年に国鉄は1日当たりの電車輸送乗客数160万人という長期目標を打ち上げた。
1985年が目標達成年だったが、成功しなかった。2001年の1日当たり輸送乗客数
は41.6万人で、ラッシュアワー2時間がその半分以上の25万人を占めていた。
2010年の実績値は一日平均で46.5万人、2011年は50万人。

2015年首都圏コミュータラインの一日当たり平均乗客数は86〜90万人で、ボゴー
ル〜ジャカルタ線がそのうちの7割を占めているというデータがあった一方で、2016
年に一日平均77万人という別の記事もある。

2019年には92万人まで増加したにもかかわらずコロナ禍のために激減し、2023
年に87万人まで戻り、2024年にやっと100万人の大台に乗った。

1992年のコンパス紙は、一日の電車利用者2万8千人のうちの1万3千人が切符を購
入しない乗車者であると書いている。2000年代に入ってすら、電車利用者数は無賃乗
車者がカウントされていないために純粋輸送乗客数は15%増やす必要があり、収入金額
計算も近くの駅までの切符を購入して遠くの駅まで行く乗客の存在を補正するなら本来得
られている収入は30%増やして検討されるべきだという声もあった。[ 続く ]